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創造的なオフィスは青のカラーコーディネート

今回は「オフィスの色彩を考える」と題し、色がワーカーの心理状態や働き方、生産性にどう影響するかに焦点を当て、オフィスのカラーコーディネートのポイントについてお届けします。

そして今回注目する色は「青色」。一般的に「涼しさ」「爽やかさ」のイメージを象徴する青には、実は知的な「創造性」を高める効果があると言われています。意識的に青色のオフィス家具・オフィス用品を採り入れることで、新しいアイディアが生みだしやすくなるかもしれません。

創造性を高める「青」

澄み渡った空の色、どこまでも続く大海原の色――「青」を目にすると清々しく爽快な気持ちになれるのは、体内の副交感神経(休息中・リラックスしているときにはたらく神経)が刺激されて脈拍が穏やかになり、呼吸も深くゆっくりとしたものになるためだと考えられています。

体や神経の高ぶりが収まり、集中力が研ぎ澄まされるこの状態は、もっとも創造性が高まるコンディション。冷静な視点からアイディアを出し合うブレインストーミングの場や、クリエイティブな作業に携わるワーカーの執務スペースにはぴったりなカラーといえます。

 

多用しすぎると意欲の低下も……

心を落ち着かせ集中力を高めるはたらきがある青色ですが、長時間目にしすぎるのは禁物。気持ちが落ち着きすぎて行動意欲が低下し、仕事に取り掛かるのがおっくうになってしまうなど、逆効果になるおそれがあります。

頻繁に外出する営業職や単調で細かな作業に従事しているワーカーのデスク周りを青一色にしてしまうと、却って作業能率を下げてしまうことにもなりかねません。

青の使い方

オフィスデザインに青を採り入れる際には、全体のバランスを考えて「白」や「黄」といった他の色をベースに、ワンポイントとして採り入れることをおすすめします。

単体で使うのではなく、他の色との兼ね合いによる効果も考えながら、自社のオフィスに最適なカラーコーディネートを考えていきましょう。