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COLUMN
コラム
取引先などに訪問した際に、あまりにおしゃれなオフィスデザインで驚いたといった経験はないでしょうか？ また雑誌やテレビなどで最新のオフィスデザインが紹介されるたびに自社のオフィスもリニューアルしておしゃれなデザインにしたいと思われる経営者の方は多いと思います。もちろんオフィスは多くのお客様を向かい入れる場所でもあるため、見た目のおしゃれさは必要です。しかし見た目ばかりに気がいくと、肝心な効率や機能性を失ってしまうこともあります。そこで、今回は見た目を重視しつつも機能的で快適なオフィスデザインについての考察です。
おしゃれなオフィスデザインがもてはやされる理由
業種にもよりますが、オフィス内にスターバックスコーヒーのようなカフェがあったり、リラクゼーションルームにハンモックがあったりといった、見た目的にとてもおしゃれなオフィスが増えています。海外のオフィスではそうしたおしゃれなデザインは以前から見ることができましたが、最近では日本でもそうしたオフィスを見かけることが多くなっています。
こうしたおしゃれなオフィスは、在籍する社員の福利厚生といった面もありますが、多くは企業のイメージアップの一環であることが多いようです。また優秀な人材を集めるといった意味でもおしゃれなオフィスは高い効果を発揮します。そこで働く社員の快適性、そして対外的なイメージアップ、優秀な人材の確保とおしゃれなオフィスにはさまざまなメリットがあります。最近になって日本でもおしゃれなオフィスが増えているのにはこうした理由があるのです。
おしゃれなオフィスに隠された機能性
こうしたおしゃれなオフィスを見るにつれ、自社でも取り入れておしゃれなオフィスにリニューアルしようと検討を始めた場合、気を付けなければならないことがあります。それは見た目のおしゃれさにばかり気を取られてしまい、業務効率や機能性を失ってしまってはいけないということです。
雑誌やテレビで紹介されているようなおしゃれなオフィスの多くは、機能性や快適性を追求した結果としてのおしゃれさであり、おしゃれさを最優先してデザインしたものではありません。そこをしっかりと理解しないまま、カフェをつくるだけ、リラクゼーションルームをつくるだけでは、オフィスとしての機能性がまったく発揮されないものになってしまう可能性が高まります。
これからのオフィスデザインのトレンドは働き方のデザイン
最近の流行りだからといって、闇雲にミーティングスペースを設置するのも、オフィスの機能性を失わせるデザインのひとつです。社員が自然と集まってくるマグネットスペースに、立ったままミーティングできるテーブルを設置する。普段背中を向けて業務を行っていて、何かあった時に振り向くとそこにみんなが集まれるテーブルを設置するなど、社員の働き方までもデザインして、機能的で快適なオフィスデザインを行うべきでしょう。
さらに本気で快適なオフィスデザインをするには、間取りやスペースの問題で現在のオフィスでは解決できないといったことが出てくることもあります。つまり働き方をデザインするには、物件選びから考えなければいけない場合もあります。
見た目のおしゃれさだけにとらわれることなく、社員にとって本当に快適なオフィスデザインとはどういったものかを包括的に検討することが、これからのオフィスデザインのトレンドです。
