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開放的なオフィスレイアウトがセキュリティを高める

開放的なオフィスレイアウトがセキュリティを高める

これまでにオフィスの中で、外部の方が入れるゾーンと社員だけが入れるゾーン、そして社員の中でも限られたものだけが入れるゾーンなどをそれぞれ分けることでセキュリティを高める方法、またシステムを使って外部の人間が簡単にオフィスに入れない体制を作る方法などをご紹介してきました。しかしゾーニングをやりすぎるとかえって死角ができてしまい、そこに情報漏えいの落とし穴ができてしまうこともあります。そこで今回は逆に、開放的な空間を演出するオフィスレイアウトによってセキュリティを高める方法についてご紹介します。

 

ゾーニングの盲点

オフィスのセキュリティを高めるうえで、ゾーニングは確かに効果的な方法のひとつです。しかしゾーニングをやりすぎてしまうと弊害も生まれます。例えばしっかりとゾーニングをするためにパーテーションを高くしすぎてしまい、誰かが通ってもそれが誰なのかわからなくなってしまうことがあります。またオフィス内をパーテーションで区切りすぎてしまうことで、社員同士の風通しが悪くなり、コミュニケーションの活発化を防ぐことになってしまえば、業務効率が落ちてしまいます。

 

ゾーニングは見た目でここは大事な部分であるということを示すせるため、社員一人ひとりにセキュリティに対する意識を植え付けるにはとても効果的な方法です。しかしゾーニングすることで逆にオフィス内に死角を作り出してしまう可能性もあり、社員同士のコミュニケーションを阻害する要因となり得ます。セキュリティを高めることが重要なのは当たり前として、いくらオフィスデザインの見た目のうえでは良いものに仕上がっても、これではかえって逆効果になってしまいます。

 

ゾーニングとは逆の発想のセキュリティ対策

垣根やブロック塀などで家の周囲を囲ってしまい、周りから見えないようにしている家ほどよく空き巣被害に遭遇するということを聞いたことはありますでしょうか? ゾーニングのやりすぎもこれと同じです。そこで今回ご紹介するのは、開放的なオフィスレイアウトにすることでセキュリティを高める方法です。外部からの侵入を防ぐうえでID認証や暗証番号などによる入室制限、そして受付とオフィス内部を仕切る部分のゾーニングなどは残したまま、オフィス内部を開放的なレイアウトに変えていきます。

 

残念ながら情報漏えいは、自社の社員による犯行といったケースも少なくありません。これを防ぐにはゾーニングによって死角を作るよりも開放的なレイアウトにすることで、常にどこに誰がいるのかがわかる状況を作ることが効果的です。フリーアドレスにして自分の席を固定しないようにする、会議室やミーティングルームの壁はすべて透明にするといったことをすれば、内部犯行による情報漏えいリスクを軽減することができます。

 

開放的なオフィスレイアウトにすることのメリット

開放的なオフィスレイアウトといっても、オフィスすべてを開放的にする必要はありません。ゾーニングやシステムによる防御も、設置する場所によっては大きな効果があります。ポイントは何事もやりすぎないことです。こうしたオフィスレイアウトの設計は、オフィスデザインの時点から考えられるとベストでしょう。

 

そして開放的なオフィスにすることのメリットは防犯だけではありません。社員同士のコミュニケーション活性化も促します。さらにコミュニケーションが活発になれば、社員同士の連携が強くなり、結果としてよりセキュリティが高められることになります。開放的なオフィスは業務効率を上げながらセキュリティを高めることのできる、非常に効果的なオフィスレイアウトなのです。