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あなたのオフィスは大丈夫? オフィスの火災にご注意!

 

 

もうすぐ冬。徐々に空気が乾燥していき、火災が発生しやすくなる季節を向かえます。オフィスにおいても火災は決して他人事ではありません。暖房器具やOA機器の誤った使用方法やタバコの不始末など、火災を引き起こす要因はオフィス内にもたくさんあります。

 

万が一火災が発生した場合、きちんと避難通路が確保されているかが命取りとなりかねません。非常口の周囲に荷物を置かない、非常階段のカギを施錠しないなど、オフィスのデザインやレイアウトによっても、逃げやすさは左右されます。

 

火災件数が増加する冬を迎える前に、もう一度オフィスの安全をチェックしてみましょう。

 

窓際の花瓶が火災の原因に!?

 

住居と違いオフィスには火災原因となるものが少ないと思いがちですが、それは大きな間違い。暖房器具やOA機器の誤った使用方法やタバコの不始末のほかにも、給湯室のガスコンロや瞬間湯沸かし器の異常、窓際で集光が発生することによる発火など、火災を起こす原因は決して少なくありません。

 

例えば窓際に何気なく飾ってある花。この花を飾っている花びんが火災の原因となるケースもあります。太陽の光が窓際に置かれた花瓶に反射したり屈折したりすることで、1点に集中します。その場所に燃えやすい書類やじゅうたんなどがある場合、熱が蓄積し発火する恐れがあります。これを「収れん火災」というそうです。

 

花瓶以外にも、窓際付近に置かれたペットボトルや金魚鉢などが火災原因となるケースもあります。

 

ゴキブリやネズミが原因となるケースも……

 

他にも同じビル内にコンビニや飲食店などがある場合は、ゴキブリやネズミなどがOA機器の配線をかじったり、動力ブレーカーに侵入し接触したことが原因で火災が発生するといったケースもあります。

 

また最近では、長年にわたり殺虫剤での駆除を続けてきた結果、殺虫剤に対する抵抗力を備えた「スーパーラット」と呼ばれるネズミが増加しているそうです。このスーパーラットに駆除業者も苦慮しているそうです。

 

オフィス火災を防ぐためにできること

 

オフィス火災を防ぐ為にできることとして、こまめな清掃が挙げられます。特にOA機器や電気機器の配線周りにほこりが溜まっていると、そこから火災が発生することも十分に考えられます。

 

他にもタバコは喫煙スペース以外では完全禁煙とし、喫煙スペースにおいても吸い殻の処理は確実に行うようにするなどの対応は必須です。

 

火災の原因となるものは排除する

 

また、お菓子や飲食物などを机の上や給湯室などに置きっ放しにしないことも重要です。食べ物があると分かると、ゴキブリやネズミが侵入してくる可能性が高まります。食べ物のカスなども落とさないように気を付けましょう。

 

先程お伝えしたスーパーラット対策にもなりますが、ネズミは紙を巣の材料にするので書類の置かれているオフィスは、ネズミにとって恰好の寝床となります。ネズミを寄り付かせない為にも、不要な書類を処分することは火災対策につながります。

 

オフィスデザインによる火災予防

 

次にオフィスデザインによって火災を防止する方法についてです。オフィス内は可能であればフリーアクセスフロアにして、配線を完全に床下に隠したいものです。これは避難の際に、配線が邪魔にならないという利点もありますが、それ以外にも配線周りにほこりが溜まることを防ぐ利点もあります。そのうえでカーペット、壁クロスなどは防炎製品の使用をおすすめします。

 

またオフィスレイアウトを考える際には、避難口への経路を考えて複雑にならないよう注意しましょう。レイアウトが完成したら図面を消防署に提出し、判断を仰ぐようにしてもいいでしょう。

 

また新たにパーテーションなどで部屋を区切った場合、新たにつくられた部屋にも火災報知器やスプリンクラーの増設が必要になることがあります。消防法を確認して、ビルオーナーなどにも相談したうえでレイアウトを考えましょう。