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失敗例から学ぶオフィスデザインのポイント

「自分たちでオフィスデザインをして、コストを削減しよう」――、そう考えている経営者の方がいるのならそれは絶対にやめておくべきです。

オフィスデザインをプロに任せるメリットには、「会社の経営力アップにつながるデザインができる」「会社が抱える課題を解決に導くデザイン設計ができる」点が挙げられます。そういったことを考慮せずにデザインをすることで、かえって生産性が落ちてしまったり、問題点が悪化してしまうケースも少なくありません。

そこで今回は一般の方がオフィスをデザインしてしまった失敗例をご紹介すると同時に、プロに自社の課題をうまく伝えるコツをご紹介します。


プロに任せずにオフィスデザインを失敗した事例

一般の方がオフィスレイアウトを失敗する原因は大きく分けて2つあります。

失敗例その1.家具やOA機器がドアから入らない!

オフィス移転の際によくある失敗例で、新しいオフィスの大きさに合わない机や棚などを揃えてしまうことです。単純にオフィスが狭くなるだけであればまだ良いのですが、棚やコピー機などがドアから入らないとなっては、窓から入れるなど余計な費用がかかることになります。また窓からも入らなければ、その家具は廃棄するしかありません。

 

失敗例その2.導線がバラバラで非効率的!

もう1つの失敗例は、オフィス内の導線を考えないレイアウト設計です。これはオフィス全体でレイアウトを考えずに、部署ごとであったり、課ごとでバラバラなレイアウトをしてしまうことで起こります。全体の統一感がなくなるばかりでなく、部署間の移動がしにくい、使用頻度の高い書類を入れた棚が奥まったところに置かれているなど、作業効率が落ちてしまいます。


理想のオフィスをつくるポイントは「コンセプトを明確にすること」

一般の方がオフィスデザインを行うことは、簡単ではないことがご理解いただけたと思います。だからといってすべてをプロに任せきりにしては、自分たちが理想とするオフィスをつくることはできません。

理想のオフィス近づけるためには、オフィスづくりの目的とポイントを明確にしましょう。そのコンセプトをプロに伝え、共に理想のオフィスデザインつくる意識を持つことが、失敗しないオフィスづくりのポイントになります。

 

目的とコンセプトの例

目的

コンセプト

売り上げ減、人員の削減を予定のためコストを抑えたい

できるだけシンプルにスペースを取らないレイアウト

売り上げ増、人員の拡充を予定のためスペースを広げたい

オフィス移転も視野に入れたうえで、スペースを拡充し拡張性を持たせた効率重視の内装

コミュニケーションスペースを充実させて、社内外の人的交流を活性化したい

自由な雰囲気の打ち合わせスペースを増やす。部署間の導線の見直し

 

このようにまずはレイアウトを変更する目的とコンセプトを打ち出し、インターネットなどで理想とするオフィスの画像を探し、それと併せてプロに相談すれば、自分たちの意見を最大限に取り入れたオフィスデザインを提案してくれるはずです。

 

プロを信頼して任せることこそ、コスト削減のベスト手段

失敗事例でもお話ししたように、コスト削減のためにプロに依頼せず自分たちで行う方法は、ほとんどうまくいかないでしょう。コストを削減させるつもりが、かえって従業員の時間や手間というコストがかさみ、作業効率も悪くなるなどデメリットばかりが目立つことになります。

それよりも自分たちの理想をしっかりと伝えたうえで、後はプロを信頼して任せた方が、時間や手間というコストを削減できるばかりか、その後の作業効率も上がるため、その価値は非常に高いものとなります。

「餅は餅屋」ということわざがありますが、慣れないことを無理にやって失敗するリスクを取るよりも、オフィスデザインのプロに任せることをおすすめします。