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知っているようで知らない、オフィス移転のお花選び

「移転祝い」とは、お取引先や友人の会社から移転の知らせが来た際に、日頃のお付き合いに対する感謝とその会社のますますの繁栄祈願をお祝いする慣習です。移転したてでまだ殺風景なオフィスに、華やかさを添えるフラワーアレンジやスタンド花などを贈れば、きっと喜んでももらえるはずです。

でもいざお花を贈るとなった場合、どういったお花をどんなタイミングで贈れば良いかは判断が難しいもの。またお祝いを贈ってはいけないケースやタブーなど、移転祝いにもさまざまなマナーがあります。それを知らずに贈ってしまうと、相手に不快な思いを与えてしまう恐れも。

そこで今回はお花を贈るタイミングや、お花選びのポイント、そして移転祝いのマナーについてご紹介します。

移転祝いを贈るタイミングは移転から2週間以内

もし新社屋に招待されている場合は持参するようにします。また持参できずに宅配便などで発送する場合は、一般的には移転の知らせが来てから2週間以内が良いとされています。

ただし移転前後は、引っ越しの準備や整理で忙しい時期。そのタイミングは外した方が良いでしょう。また贈るものにもよりますが、移転から2週間が過ぎてしまった場合、生花などオフィスに移転祝いとして飾られるものは避け、菓子折りなどを持参して直接ご挨拶に訪問するのが無難です。

移転祝いに最適なお花の予算は5,000~30,000円

移転祝いにお花を贈る場合、予算は5,000~30,000円の範囲内で、付き合いの深さによって決めるのが一般的。相場としては10,000円前後が多いようです。贈る際は誰が贈ったのかがすぐに分かるように、「お祝いの文言+贈り主名」を記載した木札を入れるようにします。

 

色を意識して華やかな演出を

移転祝いで贈るお花に決まりはありませんが、定番としては華やかでありながらも日持ちが良く、香りも強すぎない胡蝶蘭が人気です。ピンクやオレンジなど、より華やかさを演出したい場合は色付きの胡蝶蘭がおすすめです。

また、その会社のコーポレートカラーに合わせたお花を贈るのもおすすめです。コーポレートカラーと合わせることで、オフィスとの調和も取れるため相手先にも喜ばれるでしょう。

移転祝いを贈ってはいけないNGケース

移転したとしてもお祝いを贈ってはいけないケースもあります。例えば事業縮小による移転にお祝いを贈ることは、相手に対して失礼にあたります。また観葉植物やスタンド花といった大きなものを贈る場合は、迷惑にならないよう移転先のスペースなどを確認してから贈るようにしましょう。

移転祝いに決められたお花はありませんが、ひとつだけ避けたいのが火を連想させる真紅のお花です。赤は火事や赤字を連想させ、お祝いの贈り物として縁起が良くないとされています。